仮面浪人東京へ旅立つ。
朝、息子を見送った。
家内は出てこなかった。
中学受験を終えて初めての電車通学。
自転車に乗って駅へ向かう息子の背中を毎日見送った。
あの時も家内は出てこなかった。
女性にしか分からない心理がはたらくのか。
何かを奪われるような気持ちというか。
お腹を痛めて産んだ息子が我が家からいなくなってしまうのだ。
本当は悲しくて仕方がないのだろう。
曲がり角を曲がって姿が見えなくなった時
父である私ですら涙がこみ上げてきた。
これからのこと・・・。
一人で大丈夫か?!
来年どうなっているんだろう??
次に下の娘が出て行く時の事。
ついに2人になってしまったら・・・。
次は親の介護かなぁ。
開いた部屋の片付けは??????
いろんな事が頭を駆け巡った。
でも、彼が「大丈夫の心意気」で決断したのだから。
息子を信じて見守るしか無い。
「 木の上に立って見守る。」
親という漢字のように
これからはもうそれしかできまい。
なんとかうまく軌道にのって
強く、たくましく生きていって欲しい。
来年の桜は綺麗に咲きますように。
「旅立ちの日」と検索したらこの動画が出てきました。
卒業式の歌ですが、なんとなく入れてみました。