涙のお片づけ。息子の本棚。
東京へ旅立った息子の本棚を片付けた。
文庫本をまとめ、参考書をまとめ、いらないものをゴミ箱へ。
棚の一番下のところから幼稚園の時背負っていたリュックが現れた。
なんと小さい背中だったのか!
汚い文字で自分の名前とクラスが書いてある。
そんなものを見ていると、あの頃のちびの姿が脳裏に蘇ってくる。
本を買って帰るといつも
「お父さんの選んできてくれた本だから気に入るに決まってるよ!」
と大喜びで読んでくれた。
そんな優しい子だったなぁ。
小さかった息子の背中を思い出しながら思わず涙がこみ上げた。
冷えてきたけど寒くないかな?!
ちゃんと布団来て寝ろよ。
いくつになっても息子は息子。
今ある姿の向こう側に幼かったあの頃が透けて見える。
ああ、自分も年を取って涙腺が弱くなったなぁ。と
しみじみ思う春の夜です。
どこへ行ってもこの空の下、しっかり頑張ってくれ!!